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倉庫の地面に生まれて30年。 彼女たちが倉庫整理に来て くれる時が一番うれしいです。 もちろん、時には蹴られたり 踏まれちゃったりもあるけど 彼女達ワザとじゃないんです。 何しろ私の存在に 気づいてくれていませんから。 ホントは荷物整理を手伝って あげたいんですけど私、全く 動けないんです。 窮屈? ゼンゼン。 むしろ幸せです。 最近では足音を聞いただけで 誰が来たかわかるんですよ。 ブーツが濡れてれば今日は雨 なんだということも分かるし。 でもね。 彼女達が毎日履き続けている ブーツ、けっこう汚れてます。 革の湿った匂いって想像以上 に強烈なんですよね。 そろそろ誰か交代してくれま せんか? |
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